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2019年11月19日火曜日

第72回 OPEN BIM cafe

先日行われました

第72回 OPEN BIM cafe!
 

まず初めにお話し頂いたのは、


レゴリス 倉辺 様 より

「【BIM活用】デジタルデバイス・測定器による設備施工・検査記録」です!



SPIDERPLUS」というアプリを開発されていらっしゃるレゴリス様よりお話頂きました。元々配管ダクトの保温というエンジニアリング事業をされており、Always Innovativeという社訓の元に建設業の効率化を目指されているそうです。

建設業は人出不足が問題になっていますが、未だに紙の図面管理や手書きメモでIT化の遅れている業界と言われています。また、現場管理で写真整理や帳票作成といった書類業務もついため込んでしまうため、長時間労働に繋がってしまいます。

2010年にiPadが発売されてからは、現場の効率化を進めるべく設備会社のアドバイスも受けながら現場管理アプリを改良されてきたそうです。

実際にアプリの画面も交えながらご紹介頂きましたが、iPadがあればアプリを開いてその場で図面に紐付けてメモを取ったり写真を撮ったりすることができます。帳票の作成もほぼ不要で出力できるそうです。

また、WifiやBluetoothがあれば、アプリへデータを飛ばしてしまうこともできるそうです。測定機のデータも可能だそうですよ。

さらに、Ricoh THETAとも連携できるため、360°写真で残すことができます。改修工事やリニューアルでは、現地調査の撮影漏れを防ぐことができますね。

ユーザーは設備の方が多いそうですが、配筋検査指摘管理といった機能のオプションもあるため、建築の方にとっても有益なものとなっているそうです。

設備向けのオプションでは、各種測定機能といったものがあり、計測データをリアルタイムで確認できるそうです。図面に計測ポイントをプロットでき、進捗状況が色分けされて未完の箇所がすぐに分かるようになっています。

風量測定の事例では、3人作業から1・2人作業が可能になり、大幅な時間短縮になったそうですよ。とある技術者の方の事例では、労働時間が2.5時間の時短になったそうです。

また、Rebroアドインもあり、設備情報の取り込みや取り出しに対応しているそうです。例えばRebroから風量測定ポイントをダウンロードして図面にプロットし、その測定結果をRebroに戻すといったことも行えるようになったそうです。

今後は施主にもメリットとなるようメンテナンスで使えるような機能も考えてらっしゃるそうです。BIMとの連携も進めて行かれるようなので要注目ですね!




続いては、

福井コンピュータアーキテクト 楠田 様 で

「建築基準法インフォメーションを備えた国産BIMの更なる進化」です!



福井コンピュータアーキテクト様は、BIMデータを用いた確認申請について、国交省の課題検討委員会に参加していらっしゃるそうです。

成果報告書も出ており、一度見てみる価値があるのではとのことで最初にご紹介頂きました。申請機関が何をチェックしているのかが一覧表になっていたり、確認申請をBIMでやろうとするとどのような課題あるのかが分かるようなものになっていました。ちなみに今は協議会に格上げされているそうですよ。

元々BIMソフトの中には建築基準法の情報がなかったため、確認申請をBIMでやるのは難しいと言われていました。

設計図面の内容にも、施工情報積算情報確認申請情報を持ったものとありますが、これらをひとつのソフトで表現しようとすると各社バラバラになってしまい、だれも使えないものとなってしまいます。

そこで建築基準法情報を備えることによって、確認申請に特化したものがGLOOBEなのだそうですここからは実際に操作も見せて頂きながらお話頂きました。

地盤面に用途地域の情報を持たせたり、道路境界や隣地境界もただの線ではなくそのふるまいができないとだめなのだそうです。例えば、GLOOBEでは延焼ラインの情報を持たせれば、建具の防火性能チェックもできるといった具合です。

また、部屋で有効採光の計算を行ったり、建具も日本特有の開閉形状も持っており換気計算も行うことが可能だそうですよ。さらに、判定でNGを探すこともでき、その計算根拠も見ることができるそうです。

図面化用のテンプレートも用意されており、条件設定をすることでそのテンプレートの凡例に沿った情報で自動でモデル切出すこともできます。BIMは情報が隠れているため、凡例を使って一括で防火区画が見える化したり、防火性能の符号を出したりと、申請図面の作成が効率化されますね。 

体験版と無償の確認申請ツールも提供されており、ユーザーにも好評とのことです。申請機関の目線が入ったツールで、申請で受付けられるクオリティの図面が作成でき、また一般的に使えるものとなっているそうです。

テンプレートの合成や、環境設定が慣れていないと難しいが、GLOOBEを使ってらっしゃる方であれば使いこなせるのではないかとのことでした。ご興味のある方はぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか?


さあ!パワーディスカッション!!




次回は、2020年1月17日(金)!!

募集開始は、12月2日(月)正午からです!




2019年11月1日金曜日

第72回 OPEN BIM cafe募集開始です!

※11月の御講演タイトルの記載に誤りがありましたので、改めて告知させて頂きます。

10月になりましたーー!!!


第72回OPEN BIM cafe!


気になる内容はこちらです!!!
↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

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【11/15(金)OPEN BIM cafeのご案内(セミナースケジュール)】 

・18:30~19:10(40分) 
 レゴリス 倉辺 幹人 様
 「【BIM活用】デジタルデバイス・測定器による設備施工・検査記録」

・19:10~19:20(10分) 
 ブレイクタイム 
 ※お好きなドリンクをお選び下さい 

・19:20~20:00(40分) 
 福井コンピュータアーキテクト 楠田 雄三 様
「建築基準法インフォメーションを備えた国産BIMの更なる進化」

・20:00~21:30(90分) 
 パワーディスカッション 
 ※ビジネス力アップのためのパワーディスカッション 
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先着20名です!

お申し込みはこちら↓ ↓ ↓
https://kokucheese.com/event/index/579974/

では、みなさま!
お待ちしております!

11月15日にお会いしましょーー!



第71回 OPEN BIM cafe

先日行われました

第71回 OPEN BIM cafe!
 

まず初めにお話し頂いたのは、


乃村工藝社 妙中 様 より

「乃村工藝社グループのインテリアBIMへの挑戦」です!



今回はディスプレイ業という店舗や博覧会、催事等様々な分野の演出を行うという点で、建築とはちょっと違う視点からのBIM活用についてお話頂きました。

乃村工藝社では、2018年にBIMルームを立ち上げられたそうで、社内でのBIMの普及に取り組まれているそうです。

まずBIM教育ですが、オリジナルテキストを使いインテリアに特化したプログラムを用意されているそうです。受講したい人だけが参加できるしくみになっており、設計やデザイナーだけでなく、受講者の職種も様々とのことです。特に営業の方の割合も比較的高いのが特徴的でした。

また、実際に使い始めるためのBIMガイドラインを作成するにも、仕上げの数が膨大であったり、特有の積算方法があったりとインテリアならではの課題があるそうです。

プロジェクトごとに入力できるよう空マテリアルを用意したり、日塗工の色番を用意したり、壁の層ごとに積算できるというような工夫がなされていました。

次にBIMモデルを活用してどのようにビジュアライゼーションをされているかについてですが、LUMIONTwinmotionENSCAPEといったソフトを活用されているそうです。それらのソフトから、静止画ウォークスルー360°ビューVRムービーといったものを活用の場に応じて作成されているようです。

Lumionは静止画やCGの作成に使われており、イメージが伝わり易いため質疑もスムーズだとのことでした。My Lumionを利用すると、360°画像URLQRコードで送ることができ、プレスリリースに使えたり一般ユーザーも見ることが出来るそうです。

Enscapeウォークスルーしながらリアルタイムレンダリングでマテリアルの変更などをすぐ反映することができます。そのため、その場でものを決めることができ、持ち帰ることがなくなったそうです。

Oculus GoHTC VIVEといったVRですが、臨場感は味わえるものの今は一人ずつしか見られないため、複数同時にVRができるようになったり、360°ルームがあったらミーティングでも活用できるのではとのことでした。

最後に某プロジェクトの美しいムービーも見せて頂きました!元のRevitモデルから主にLumionを活用して作られたそうで、広報やテナントの誘致等でも活用されたそうです。

様々なツールを使ってBIMモデルをビジュアライズすることで、空間が施主やユーザーにも分り易いものとなり、色々な場面での活用が期待できますね!



続いては、

シンメトリー・ディメンションズ 沼倉 様 で

「AEC業界におけるXRの取り組み~デジタルツインに向けて~」です!



まず、SYMMETRYというVRソフトについてご紹介頂きました。BIMモデルからすぐにVRに没入することができ、大型バナーの見え方を確認したり、展示会の動線を確認したりといった事例があるそうです。点群データも読み込めるため、3DCADと重ねたり、測定したりすることもできるそうです。複数人でのVRも可能とのことで、現在は世界113か国で利用されているそうですよ!

建築業界でも現実世界の構造物や設計図をデジタル化する流れの中、デジタルツインが可能になったのは、現場の3D化ができるようになってきたことが大きいそうです。

ではこの「デジタルツイン」あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、製品や設備など現実世界の「モノ」をデジタルの世界に再現し、不具合や故障などを仮想空間上で忠実にシミュレーションできる「デジタルの双児」のことだそうです。

例えば、火力発電所のCO2排出量をIoTセンサーで取得して3DCADに反映し、AIで分析して運用を最適化するというものです。リアルタイムシミュレーションすることにより、実際の製品の使用状況が常に把握でき、故障の予知や時期モデルへの改善に役立てることができるそうです。

シンガポールは「バーチャル・シンガポール」などで知られていますが、3D experienceを使い都市のデジタル化まで完了している段階で、次はシミュレーションに使ったりといった事業化するステップまで来ているそうです。

デジタルツインの中で分析予測提案を行うことで「事後の対応」になっていたものを「事前の対応」へ変えたい。そのためには、来年一部地域からスタートする5Gがないと機能しないとのことです。

5Gでは通信速度が速くなるだけでなく、MEC(Mobile Edge Computing)といって基地局などで高速で低遅延な処理が可能になるそうです。

そのため、現場で取った点群データを近くのエッジ(基地局)に上げ、そこで最適化やレンダリングを行いストリーミングで返すといったことができるようになるそうです。取った点群データをわざわざ持ち帰って処理しなくても、その場で確認することができますね!

実際に10億点程度の点群データが生成される様子をお見せ頂きましたが、その速さに会場の皆様も驚いていらっしゃいました!ぜひ建築業界の方々にも他にどのような活用の仕方があるのかお聞きしたいとおっしゃっていました。

とても近未来的なお話でしたが、国交省も国土のデジタルツイン構築を発表していますし、今後も目が離せませんね!


さあ!パワーディスカッション!!





次回は、2019年11月15日(金)!!

募集開始は、10月1日(火)正午からです!