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2019年1月21日月曜日

第67回 OPEN BIM cafe

先日行われました

第67回 OPEN BIM cafe!
 

まず初めにお話し頂いたのは、


前田建設 綱川 様 より

「BIMのネクストステージに向けて」です!



前田建設様では、BIMを使う設計者はもちろん、BIMを使わない設計者でもBIMオペレーターと組んで業務にBIMを取り入れられているとのことでした。

実施設計付施工という発注形態が増えており、実施設計段階からBIMを取り入れることで施工までシームレスに活用できるようになってきているそうです。設計と施工が別だとBIMデータも途切れてしまいますが、発注形態の変化もBIM活用の追い風になっているようですね。

設計段階ではジェネリックオブジェクトでBIMモデルを作成し、メーカーやサブコンが決まって来てからモデルの密度を上げていくそうですよ。

BIMのメリットは何なのか未だに議論中でうまくいかないこともあるそうですが、それでもBIMのメリットは感じられているとのことでした。

後半ではデジタルファブリケーションというロボットを用いた木構造部材加工の事例についてお話頂きました。今回ご紹介頂いた研修施設などBIMと親和性の高い木造の案件が増えているそうです。

従来のプレカットマシンだとBIMデータがうまく流れないため、工場でのCAD化が必要でしたが、千葉大学と共同で自動で加工できるロボットを開発されたそうです。BIMモデルをSTLというフォーマットにしてロボットへ送り生産しているとのことです。ちなみに事例として紹介頂いた施設、木構造部材すべて形状が違うそうですよ!

当初は単純なものの生産を目指していたそうですが、多品種大量生産を目指して複雑なものまでロボットで生産する試みを行っているそうです。
デジタルファブリケーション、どこまで進化するのか今後も楽しみですね!


続いては、

東洋建設 前田 様 で

「やってみよう!クラウド上でのBIMモデル共有」です!


最初の講演でも少し触れられましたが、BIMモデルを活用するには、プロジェクトの関係者がモデルを統合したり、情報を共有できるような環境が必要ですよね。

そこでクラウド上でのBIMモデル共有として、東洋建設様の取り組みをご紹介頂きました。
Autodesk社A360(無料版)BIM360Docs(有料版)を使われているとのことで、それぞれどんなことができるのかお話頂きました。

無料版のA360は画面もシンプルでモデルの閲覧もしやすそうですね。軽微な変更であれば、その場でモデル修正後レンダリングして360°イメージを確認できるそうです。打合せにもってこいですね。

有料版のBIM360Docsではモデルを更新すると、バーション比較で追加削除変更といったものがマークアップされ何か所という風に分かるそうです。Revitのシートのレイアウトも自動で展開するそうですよ。

現場のBIM会議の様子もお見せ頂きましたが、サブコンも交えて干渉箇所の確認に活用されていました。2~3週間サイクルで、BIMモデルの統合→BIM会議モデル修正を繰り返すという手法を取られているそうです。

細かいことかもしれませんが、設備のメンテナンス扉の開閉ができないといったことも事前に把握して修正することができたそうですよ。

最後は1990年代のBIMから少し近未来的なお話になりましたが、そのうちAIが干渉箇所を自動で調整してくれるような時代が来るのかもしれませんね。興味深いお話ありがとうございました!


今回は前田建設様は100周年、東洋建設様は90周年を迎えられるという節目にご講演頂きました。2社様ともBIM教育に力を入れられており、今後のBIMの活用にも注目ですね!


さあ!パワーディスカッション!!


恒例の新年福引大会も盛り上がりました!!




次回は、2019年3月15日(金)!!

募集開始は、2月1日(金)正午からです!