第65回 OPEN BIM cafe!
まず初めにお話し頂いたのは、
芝浦工業大学 志手 様より
「施工BIMの先へ行こう!」です!
今回は、施工BIMの先へ行こう!ということで、3つのテーマについてお話頂きました。
・施工段階のBIMと設計段階のBIM
・分類コード
・構工法モデル
日本は施工BIMについては世界でもトップクラスとのことですが、施工BIMを考えたときに発注者のメリットが少ないため、設計段階でのBIMの効果向上を真剣に考えていく時期だという危機感に共感しました。
公共工事でも発注方式が多様化してきており、海外ではCMとしてゼネコンが設計段階の早期から関与して、コストコントロールをしていく場合も多いそうです。
BIMはモジュラーな性質を持っているため、プラン図レベルの検討でも積み上げ方式の概算を算出することが可能です。
・UniFormat(発注者が予算を作成するのに有効で部位別積算のイメージ)
・MasterFormat(工事仕様書や見積もり明細となるもので工種別積算のイメージ)
ではこの分類コードがBIMのどこに入るかというと、オブジェクトの属性になります。
Revitの例だと、キーノートがMasterFormat、アセンブリコードがUniFormatといった具合です。これらを設計段階から入れておき、コストを適切にしていくためにマネジメントしていくことがキーですね。
続いて設計の早い段階からBIMを使った構工法検討ということで、Pcaの事例をご紹介頂きました。
接合部を独立したエレメントとして再生成した構工法モデルを作成し、MasterFormatに工事仕様を定義することで、設計と並行しての施工計画や工事費の検討が可能となるそうです。
最後にBIMを前提とした設計プロセスへ変わっていくには、次のことが重要になるとのことです。
・プロジェクトの生産性向上
・「競争」から「共創」へ
・民間工事が先導する業界の変革へ
発注者が主導して実績値や維持保全情報のデータをまわしてコストマネジメントしていくことで発注者側のメリットも見えてくるのではないでしょうか!・民間工事が先導する業界の変革へ
続いては、
大林組 田中 様で
「施工フェーズRhinoceros+Grasshopperの利用について」です!
今回は、様々なプロジェクトでの事例を交えながら、Rhinoceros+Grasshopperの活用についてご紹介頂きました。
設計の形状や位置を数値化して承認をもらい、施工、製作に活かしていくという取り組みです。
実際のプロジェクトを進めていく際は、いつ、どこで、だれが、何をするといった様なBIMプロセスマップを作成して実行しているそうですよ。
ご紹介頂いたひとつ目のプロジェクトでは、外装の頂点座標をExcelに出力して意匠・構造の承認をもらい、外装の製作モデルの作成に活用したそうです。モデルデータの利用によって製作物の承認過程の省力化にも繋がりますね。
実際のモデルを見ると、かなり細かい外装の表現までされているのが分りました!
続いてふたつ目のプロジェクトでは、屋根部分の検討に鉄骨の座標データや部材芯データを出力し、GRC業者との調整に利用したそうです。また、屋根の形状や取付位置の確認、屋根を動かした場合の原設計との差が分かるようモデルが連動するようにした事例もご紹介頂きました。
このように複雑な形状の承認をもらい正確に施工・製作するために、点の数値化はとても有効ですね!
また、承認プロセスも省力化でき、もの決めも格段に早くなるのではないでしょうか!
さあ!パワーディスカッション!!
次回は、2018年11月16日(金)!!
募集開始は、10月1日(月)の正午からです!
募集開始は、10月1日(月)の正午からです!
0 件のコメント:
コメントを投稿