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2013年7月23日火曜日

第27回 OPEN BIM cafeの報告です!

先日行われました第27回 OPEN BIM cafe!

まずお話して頂いたのは、
独立行政法人 建築研究所  加戸 啓太様  
「伝統木造構法とBIM」です !




標準のツールでは表せない、表しにくい形状の部品が多い
伝統木造構法ですが

一方で、ある程度体系化された設計の論理(木割、規矩術)
があり、プログラミング言語と相性が良い

ということで

今回は、プログラミング言語でモデリングされた
五重塔旧中野家(合掌造り)

他プログラムとの連携実験ということで
物理演算エンジンでの継手仕口シミュレーション

さらに、部品との紐付による写真管理などを
発表して頂きました!

プログラミングによって形状を表現しているため、
部品1つ1つの形状が違く、継手なども入力されているため
とにかくリアルです!

複雑な形状のため、モデルがごちゃごちゃしそう
と思いきや、
プログラミングによって作成されているため
むしろその逆でとてもすっきりです!!!

三次元プリンタで出力した模型もすごかったですね~!!

1つ1つの部品がとても精緻でした!!

こちらも簡単に出力できるわけではなく
ノウハウが必要だそうですョ!!


よく「 I 」がないと言うお話を聞きますが、

今回はむしろ、

「 I 」からできているという印象でしたね!


これがあれば、木造伝統構法もいつかモデリングできるはず!


絶賛発売中です!!




続いてお話して頂いたのは
(株)スリーディーイノベイションズ  井上 淳様  
「施主(オーナー)のためのBIMアプローチ」 です!

シンガポールでは、
2013年から段階的に
建築確認申請のBIMモデルでの電子申請を義務付けていて、
現在は床面積2万㎡を超える建物が対象となっているそうです!

そこで
今回は、シンガポールでの事例をもとに
オーナーのためのBIMを発表して頂きました!


BIMを導入することによるビジネスメリットは?

設計料は高くなったか?

積算の半自動化を実現できたか?

コストの見える化ができるようになったか?

施工工程を短縮することが可能になったか?

竣工図の整合性は維持できているか?

オーナーにとってBIMへ投資することの意味は?


などなど生の声を聞かせていただきました!!

特に

BIMモデルを干渉チェックだけで終わらせるのではもったいない!
4D、5D、6D
もっとメリットにつなげていくべき!

という考えがとても印象的でした!

活用の場がまだまだありそうですね!


さあ!パワーディスカッションです!


暑い日が続きますが
夏バテには気を付けて下さいね~~~!!!

ちなみに!
来月のOPEN BIM cafeは、お盆のため
8月234金曜日です!!

それではまた次回お会いしましょーーーーー♪♪